築124年に明治時代に建てられ、代々引き継いできた実家の離れ。
建替えも検討していましたが、大切に引き継いできた建物を解体したくないという思いもありました。
ナイスホームに相談したところ、建替えとリノベーション両方のプランを提案してくださって。
予算的に大きく変わらなかったので、面影を残せるリノベを選びました。
築年数が経っているので、やはり耐震性や断熱性が心配でした。
また離れとして使用していたので水廻りがなく、長い廊下に居室3部屋が並んだ間取りを、どのように生活空間として蘇らせるかも課題でした。
柱や梁、調湿効果のある土壁は残しつつ、構造用合板などで補強して耐震性と断熱性を向上させることや、重い瓦を軽い素材にすることで建物の負荷を減らす等の提案がありました。
間取りは廊下は極力減らしてスペースを確保し、LDK、水廻り、寝室を効率よく配置してもらいました。
LDKは天井板を外してあらわれた梁を、大胆に見せて吹き抜けにするという提案に驚きつつも、斬新さを感じました。
いろいろなところに、旧宅で使っていたものを再利用してもらったところです。
例えば、この千本格子の障子。カーテン代わりとして再利用するため、障子紙を剥がしたり、折れている場所を取り替えたり修繕して再利用してもらいました。
千本格子もそうですが、昔の本棚のガラス戸をパントリーの開口に取り入れたり、撤去した小屋裏の床板をテレビの背面に貼ったり。
室内を解体する途中で使えそうな素材が出てくるたび、担当の方が「修繕して再利用できないか」と考えてくれたことです。
家族の歴史と思い出の詰まった家。私たちの気持ちを汲み取り、リノベーションする方法を提案してくれたことに感謝しています。
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